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「シロっ、シロっ!」
「ん?」

呼ばれて振り返れば、至近距離にも関わらず、何故か手招きしているルーミィがいて。
少しでも手を伸ばせば触れられる距離なのに、目を合わせてみても手招きを続けるのは・・・

―――内緒話がしたいから?


ルーミィの言動は、いつだって気まぐれで。
それでいて、不可解だ。

なんて。
到底口には出せない言葉を飲み込みながら、彼女の口元に合わせるように屈むと。


・・・ちゅっと音を立てて、頬に口づけされた。





「・・・へへっ」
と、声を出して離れていく彼女の手を、咄嗟に掴む。

いたずらな笑みを浮かべていた彼女の顔が、僕の顔を見たのと同時に、だんだんと焦りの表情に変わっていくのが分かった。


・・・君は、いつだって気まぐれで。
・・・それでいて、不可解で。

それに毎回振り回される僕の気持ちは―――


「は、離してっ・・・シロっ」
「・・・やだね」
「ちょ、ちょっとした冗談だったのっ!」
「ふーん・・・実に不愉快だね」
「ごめんっ・・・謝るから!謝るから、そんな怖い顔しなっ・・・・・・!」





ドンドンッと胸を強く叩かれて、僕は仕方ないな、とばかりにルーミィの唇から離れてやった。
僕の頬を今すぐにでも叩いてしまいたいのか。
何かを言われる前にと、震えるその手を掴んだまま、
「あんまり僕をなめないでよね」
と冷たく言い放ってやる。


驚いたように見開かれた瞳に、じわじわと涙が溜まって行く様子を見て、僕の心臓にチクリと痛みが射すのに気付く。

そして、なんて事をしてしまったのだろうとすぐに後悔の波が押し寄せ、彼女の手を素早く解放した。

想像してた様に、解かれた彼女の手がすぐに次の行動を開始するのを感じ、これから頬に飛んでくるその手を覚悟して僕はぎゅっと目を閉じた。


・・・ところが、その手は僕の胸ぐらを掴んでいた。
予想とは違うその行動に、驚いて目を開けると、彼女の閉じた目だけが僕の視界に広がっていた。





閉じてしまった時に流れてしまったのか。
頬に涙の跡を付けた彼女が、ゆっくりと離れていく。

「シロの方こそ、わたしをなめないでよね」
ツンと斜め上に顎を上げて言い放つルーミィに、僕はただ呆然と立っている事しか出来なくて。

「誕生日おめでと!・・・って、言いたかっただけなのに」

と、続けざまに、真っ赤な顔してむくれながら言われたその言葉を聞いて


ああ、僕はやっぱり
この人には勝てないと


その場に座り込むことしか出来なかったんだ。







***********

突然すみまっせんでしたーーーーーーーー!!!!!!!(土下座)

というわけで(?)遅くなったけど、MOMOさんお誕生日おめでとうございまーす!\(^o^)/

すみません、本当は某Sさんみたいにシロちゃんのお絵描き出来れば良かったのですが・・・
私にはふわっふわもっこもこな絵は描けないと、saiを立ち上げてものの数秒で悟りましてですね・・・!
急きょSSを書いてみた次第ですorz
しかもこんなのですみません。
ねつ造もねつ造な未来ルシロでした、ごめんなさいっ!!!

MOMOさんは、色んな方の誕生日だけではなく、サイト誕生日までも覚えて下さっていて。
そういうMOMOさんの人柄に、勝手ながらいつも癒されております^^
うん、本当は勝手に癒されてごめんなさいとか、こういう事言うと返って失礼だろうか?なんて思ってたりもするんですが・・・
でも言わずにいられないんだよなぁ~MOMOさんの人柄って。
というわけで、これからも私の癒し人物でいてくださーーい!\(^o^)/笑!

最近、改めて人との出会いや繋がりって凄い事だよなぁ大切にしなきゃなぁ~と感じているかずきでした!
\(^o^)/

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