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朔さんに、プレゼントSS!(笑)
というのも、昨日の絵チャで妄想膨らみまして。
思えば、会話の半分以上妄想で語ってたような・・・!
まあ、いつもの事か!(笑)

そんなこんなで、未来ルシロSS第二弾でーす。


注:ラブ度高め・・・?


+ + + + + + + + + +

シロは、もしかしたら結構なヤキモチ焼きかもしれない。
が、わたし達は恋人同士というわけではない。
そりゃ・・・手を繋いだり、一緒に寝たり・・・昔からの癖みたいなもので、今もしてるけれど。
しかし、だからといって今日から恋人同士!のような事は今までに一度もなかった。
シロからそういう事言われた事ないし、わたしからも言った事はない。

でも、今までの事を思い返すと、やっぱり結構なヤキモチ焼きなんじゃないかと思う。
今思えば、わたしが男の人と話してると、あからさまに嫌な顔をしてたし、相手に対して何を言うわけじゃないけれど、とにかく不機嫌な態度をとる。
しかし、あくまでもわたしに対してはいつもの優しいシロだ。
だからなのか、わたしはその事に今まで気付かずにいた。

それに気付いたのは、そう。
つい先ほどの出来事だった。




「ルー!こっちだよ!」
割りと近くから声をかけられる。
振り向かなくても分かってしまうのは、同じ時間を長く過ごしているからなのかもしれない。
「シロ!大剣の修理はどうだったの?」
「あぁ、結構刃がやられてるみたいで、早くて明日の昼に仕上がるんだってさ」
会話をしながらいつもの様に手を繋いで並んで歩くわたし達は、傍から見れば恋人同士に見られるだろう。
けれど、そうじゃないと知っているのは、きっとわたしとシロちゃんだけだ。
あえて、今まで否定した事もなかったから。
「ところで、前からずっと食べてみたいって言ってたドーナツ、どうだった?」
シロに聞かれ、一瞬だけギクッとしてしまう。
そんなわたしの態度に気付いたのか、シロを見ると、彼は目だけで「どうした?」と聞いてきた。
「あ、う・・・うん!人気なだけあって、すっごく美味しかったよー!」
わたしが言うと、シロは「そっか」とニッコリ笑い、手を繋いでいない方の手で、わたしの頭をなでなでしてきた。
ううー、良心が痛むなぁ・・・
だって。
実はわたし、そのドーナツ食べてないんだよね。
最初はそれが目的でこの街に来たんだけど、ドーナツ屋さんに向かってる途中に見つけた雑貨屋さんに寄り道しちゃって・・・
しかも、そこですっごく可愛いアクセサリーを見つけてしまったんだ。
しかし、個人的に持ってたお金じゃ足りなくって、シロにドーナツ代と渡されていたお金までも使っちゃったんだよね。
ううー、アクセサリーを買わなければ、そのドーナツ20個は買えたのになぁ。
でも・・・後悔はしてない。それだけ気に入ったものだったから。
シロには言わないけどね。
またそういうものにお金を使うんだからと、呆れられちゃうから。

「あー、お腹すいた。ルーは?あ、さすがにお腹いっぱい?」
「え?あぁ、うん。おなかいっぱい!」
10個は食べてくるなんて行く前に宣言しちゃってるし、いくらお腹空いていても、今はこう言うしかない。
やっぱりアクセサリーなんて買わずに、ドーナツ買えばよかったのかも。
そんな思いで、近くの屋台に向かうシロちゃんの後ろ姿を見送る。
そうして暫く経った頃だった。

「メアリー?メアリーだろ?」
突然ポンっと肩を叩かれ、反射的に振り返る。
視線の先には、黒髪を後ろに縛った、綺麗な顔立ちをした男の人。
え?メアリー???
・・・って、これって。
「あの、人違いじゃ・・・」
「ああー、やっぱそうだ!メアリー、ずっと会いたかった!」
わたしが良い終わらないうちにその男の人はそう叫ぶと、いきなりわたしをギュッと抱きしめてきた。
「え?ちょ、ちょっと!」
シロじゃない男の人に抱き締められるのは、昔パーティを組んでいたあの時の仲間以来という事もあり、妙に焦ってしまう。
じたばたもがいてみるものの、やはり相手は男の人だ。ビクともしない。
「もう二度と会えないと思ってた!これは運命だ!きっとそうだ!」
「だから違うってば!ちょっと、いい加減離して・・・!」
本気で蹴飛ばそうかと思った次の瞬間、急に両肩を掴まれたかと思うと、やっとの思いで解放される。
・・・と思ったのも束の間。
「メアリー・・・」
と呟く彼に、今度は両頬を取られた。
ちょ、ちょっとー!この人、次から次になんなの!?
いい加減嫌気がさして、腰にさしてあったロッドを掴みかけたその時だった。

その手がふいに掴まれる。
え?と思った次の瞬間、その手を後ろの方へ半ば強引に引っ張られた。
背中に誰かがぶつかったのが分かったのと同時に、急いで振り返ると、ニッコリと笑ったシロちゃんが立っていた・・・。

「ルー、どうした?」
「ど、どうしたって・・・その、この人が・・・」
人違いしてるみたいで。
そう言おうとした時、シロは最上級の笑顔をわたしに作ってみせた。
「あーあー、ルーったら」
「へ?」
「ほら、ここ」
シロはそう言うと、片手でわたしの顎を持ち上げ、もう片方の手でわたしのうしろ頭をくしゃりとなでた。
「・・・ドーナツ付いてるよ」
更にそう付けくわえて、なんと彼は、わたしの頬をカプっと優しく甘噛みしてきたのである。

・・・え?え!?えええーーー!!!?

内心パニック状態に陥っているわたしを余所に、シロはさっとわたしから離れると、
「あまっ!」
と、舌を出して、おどけた様に呟いてみせる。
そうしておいて、その存在をすっかり忘れていた黒髪の男の人に顔を向けると、シロはその表情を一瞬にして無表情に変えた。
相手はそんなシロちゃんに圧倒されたのか、少しずつ後ずさりしている。
「いや、その・・・」
「・・・で?」
「いや、だから・・・彼氏がいるとは知らなくて・・・」
「へぇー?それは残念。ついでに言うと、この人、メアリーじゃないから。あーぁ、更に残念だったなぁ」
まるでシロが別人のように・・・いや、昔の仲間の誰かさんのように見えてくる。
・・・こんな・・・人が悪そうな顔で笑うシロなんて、見た事ないんだけど!
黒髪の男の人もさすがに怖くなったのか、ぎくしゃくと回れ右をすると、その場から一目散に走って行ってしまった。

そして、暫く経った頃。
何故かシロは、明らかにへこんだ様子で、その場に座り込んでしまったのである。

「シロ・・・?」
「・・・あぁぁぁー・・・」
「ど、どうしたの?」
彼を覗きこみながら言うと、シロはあまりその表情を見られたくないのか、片手で顔を覆い隠すようにしてみせた。
「・・・あんな事、言うつもりじゃなかったのに・・・・・・」
ポツリと呟いて、更に肩を落とす。
そんな様子のシロを見て、わたしはフツフツと笑いが込みあがってきた。
「ぷぷ・・・あははは!」
「笑いごとじゃないよ、ったくー」
「ごめん、ごめん。でも、わたしもびっくりしちゃって。まるで、誰かさんのようだったから」
わたしがそう言うと、シロは何がそんなに嬉しいのか、パッと顔をあげ「本当!?」と言った。
「うん。でも、全然似合わなーい!」
「うっ・・・」
そう言ってまたもや落ち込むように顔半分を片手で覆う。

「あとさ?」

うつむいたままのシロに声をかけると、彼は小さく「うん?」と呟いた。

「・・・シロってば、いつからわたしの彼氏になったの?」

ちょっとだけドキドキしながら言ってみる。
すると彼は、「え!?」と顔を上げた。
そうしておいて、今度はその顔をみるみるうちに赤く染めて行く。

そして次に出た台詞は、わたしが予想もしてない言葉だった。

「ちがうの!?」

・・・・・・へ?

「え?違ったの?おれ、今までずっと勘違いしてた!?」

・・・今までって・・・・・え?

「うわっ・・・うわーーー!」

叫びながら、そのふわふわとしたシルバー色の髪の毛を掻き毟るシロ。
わたしはというと・・・茫然とそこに立っている事しか出来なくて。

「うあー・・・そうだったんだぁ・・・うわー・・・」

未だ叫び続けたまま頭を掻き毟ってるシロに背を向ける。
・・・ふいに涙が出そうになってきた。

「・・・冗談だよ」

「えーー!?なんだよぉ・・・びっくりするじゃん、そういう事言われるとさあ・・・」

「・・・ごめんごめん。ちょっと言ってみたかっただけ」

こみ上げてきた涙がポトリと足元に落ちたのが分かった。

「ったくもー・・・」

そう言いながら、後ろで立ちあがるシロの気配を感じる。
更に近付いてくる気配も感じて、慌ててぐいっと涙をふいた。

「ほら、行くよ」
「うん」

当たり前のように差し出してきたシロの手を掴み、わたし達は歩き出した。
時折頭をキョロキョロさせて歩く彼から、一時も目が離せないでいる事に気が付いた。

・・・あまりにも、その存在が愛おしすぎて。


「ね、シロ」
「ん?」
「・・・わたし、お腹ぺっこぺこなんだけど」
「え!?さっきドーナツ食べたんじゃなかったの?」
「うん。でも、10個じゃ足りなかったみたい」
「・・・仕方ないなぁ」

わたしはうそつきだ。
更に、常日頃、鈍感鈍感だと思ってたシロ以上に鈍感なのかもしれない。

「ねぇ、シロ」
「ん?」
「・・・ドーナツ、そんなに甘かった?」
「へ?・・・あー、うん、甘かった!」
「シロ、甘いもの苦手だもんね」
「うん」

シロもうそつきだ。
・・・そして、かなりのヤキモチ焼きだ。



END




***********************************

あれ?昨晩思いついたSSとちょっと違うけど・・・・・・
突発で書いたんで意味不明かもしれませんが;;;

そんなわけでルシロSS第二弾でしたー!

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